今回は”バカラ賭博の違法性”についてカジノ法案を交えながら紹介する記事だぜ
日本では賭博が禁止されており、「野球賭博」や「バカラ賭博」などで著名人が逮捕されるニュースも見かけますよね。最近だと、バドミントンの桃田選手や田児選手の「裏カジノ賭博事件」もありました。
今回はそんな『バカラ賭博』の違法性について分かりやすく解説していきます。
この記事を読んだらわかること
✅これまでのバカラ賭博の事件
✅バカラ賭博と日本のカジノの関連性
✅バカラがプレイできる安全なオンラインカジノ
目 次
バカラ賭博を行うとなぜ逮捕されるのか
「バカラ」は本場のカジノにもあるカードーゲームです。日本の時代劇に出てくる丁半博打に似ており、プレイヤーとバンカーの勝敗や引き分けを賭けてプレイします。
ここで言うプレイヤーとバンカーは賭ける対象の名称であり、自分自身がバンカーと対決するわけではありません。
バカラ賭博が違法になる理由
日本は賭博が禁止されており、行った場合には刑法185条・186条が適用されます。
第185条 賭と博をした者は、五十万円以下の罰金又は科料に処する。ただし、一時の娯楽に供する物を賭かけたにとどまるときは、この限りでない。
第186条 常習として賭博をした者は、三年以下の懲役に処する。
2 賭博場を開張し、又は博徒を結合して利益を図った者は、三月以上五年以下の懲役に処する。
つまり
- 賭博をおこなった者「50万円以下の罰金か科料」(単純賭博罪)
- 常習として賭博していた者「3年以下の懲役」(常習賭博罪)
- 賭博を開いた者「3か月以上5年以下の懲役」(賭博場開張図利罪)
となり、賭博に関わった者は処罰の対象です。
185条にある「一時の娯楽に供する物」というのは、例えば「ジャンケンで勝ったら飴を1つあげる」のように金銭絡みがなく、その場で消耗できるようなものを指します。たとえ飴より安い1円を賭けたとしても賭博に当たります。
裏カジノを問わず『賭場を開く』行為がそもそもアウト
ニュースになっているバカラ賭博では裏カジノ店で行われていることが多いですが、186条2項にあるように「賭博場」を開く行為自体がアウトです。つまり、賭け麻雀のような私的なものも賭博行為に当たるので注意しましょう。
しかし、これらは日本の法律です。オンラインカジノは運営している国のライセンスを取り、その土地の法律内でおこなわれているため、日本人がプレイしても違法にはなりません。
ただし判断を誤ると違法プレイをしていることになりかねません。怪しいオンラインカジノが実在していることも確かです。海外のオンラインカジノだからといって油断しないようにしましょう。
国内でも話題になったバカラ賭博に関するニュース
上記でご説明したように、日本で個人的にオンラインカジノをプレイをする分には違法性はありませんが、日本のお店で行うと違法になります。実際のニュースと共にみてきましょう。
大阪府中央区での『バカラ賭博』
2018年に大阪府で、賭博店「UPSIDE(アップサイド)」のバカラ賭博事件が起きました。客にバカラ賭博で儲けさせ、店は配当金の一部を受け取り、10か月ほどにして1億5千万円以上の売り上げを出していました。
店は1か月ごとに移転を繰り返し、入店時には身分証の確認や複数の防犯カメラを設置するなどして摘発から逃れていました。
しかし同年2月1日に店長と従業員を含む17名が賭博場開張図利罪の容疑で逮捕され、その場にいた客5名も単純賭博罪として現行犯逮捕されました。
福岡県博多市での『バカラ賭博』
2014年に福岡県でもバカラ賭博の事件が起きています。経営者は、雑居ビル内で客にバカラ賭博をやらせ手数料を受け取っていました。店の収益は暴力団の資金源だったと考えられています。
経営者と従業15名が賭博場開張図利罪の容疑で逮捕され、その場にいた客3名も単純賭博罪として現行犯逮捕されています。
【番外編】ギャンブル依存症が引き起こした『大王製紙事件』
バカラ賭博の事件ではありませんが、ギャンブル関連の有名な事件です。
大王製紙会社の会長が海外のカジノにどっぷりとハマってしまい、会社に融資された資金までもギャンブルにつぎ込んでしまったのです。
「ギャンブルに勝てばすぐ取り返せるだろう」と甘い考えが続き、最終的には子会社から計106億円もの借入をし、50億円ほどの未決済融資が残っていました。その後の捜査結果から懲役4年の判決が下されました。
このようにギャンブルに依存してしまうと「いつか勝てるだろう」と無理をしてお金を借入れ、生活を苦しめます。さらに性格や環境も変わりやすいため、自分以外にも被害を与えてしまいます。
手軽に始められるオンラインカジノも、ギャンブルに変わりはありません。無理のない範囲で楽しむようにしましょう。
バカラ賭博と日本のカジノ誘致の関連性
カジノ法案が可決されましたが、バカラ賭博が合法となるのでしょうか?関連性をみていきましょう。
カジノ法案は可決されたがいまだに賛否がある理由
カジノ法案の可決後の今も、さまざまな賛否が飛び交わり議論がされています。
【賛成】
- 観光客を増加させ、経済発展につながる
- 雇用の促進につながる
- インフラが整備され地域が活性化する
【否定】
- 人が多く集まるため、治安の悪化が懸念される
- ギャンブル依存症が加速する
- マネーロンダリングの場所となる
(今回の場合だと、犯罪や賭博など違法に得たお金をカジノで使うことにより出所元を消すということ)
このように経済や地域が活性化するといった賛成がある反面、治安や精神面では悪影響を及ぼす恐れもあることから否定的な声もあがっています。
⇒カジノ法案に関する詳しい解説こちら
国外で運営されているオンラインカジノは違法なのか?
オンラインカジノ自体は、運営している国のライセンスを取得しているため違法性はありません。
しかし日本人が日本でプレイをするとなると、違法とも合法とも言い切れない、いわばグレーゾーンなのです。なぜなら、日本にはオンラインカジノを直接取り締まる法律が存在しないからです。
また、過去に逮捕されたプレイヤーは「今ある法律では裁けない」と不起訴処分になりました。この事例では、利用したオンラインカジノ自体は合法なものでしたが、中には違法性の高いものも存在するため、見分ける力が必要です。
見分けるための1つとして、ライセンス取得の有無も重要なポイントです。安全なオンラインカジノの見分け方は、下記の記事を参考にしてみてください。
⇒オンラインカジノ違法性と安全性の高いサイトを見分ける詳しい解説こちら
【まとめ】バカラ賭博は絶対にダメ!
日本における賭博は刑法185条・186条にて禁止されています。事例にもあったように、経営者や従業員はもちろん、客として参加する場合でも違法行為となり逮捕されてしまいます。
カジノ法案が可決されていますが、賭博は違法です。絶対に日本の裏カジノでバカラ賭博をしないでください!
また、賭け麻雀など私的な賭け事も違法にあたる場合があります。一時の娯楽の範囲を超えないように注意しましょう。
オンラインカジノ自体は海外でライセンスを取得しその土地で運営しているため、違法ではありません。しかし日本人がプレイすることは違法とも合法とも言い切れないグレーゾーンです。
自分の身を守るためにも正しい知識と判断力を身につけてからプレイしましょう。
1分でわかるこの記事で紹介したポイント
✅賭博は関わった人間が全員逮捕される
✅日本におけるオンラインカジノはグレーゾーンの立ち位置
✅海外で運営している合法なオンラインカジノを選ぶ
✅「ベラジョンカジノ」は安全性の高いライセンスを取得している